コロナ渦になってから
2020年1月、スイス取材から日本に帰ってきた直後、中国の武漢でコロナウィルスが発生したというニュースがありました。
最初は他人事のようなニュースでしたが、あっという間に世界各地にコロナウィルスが拡大。3月には世界の各国で国境閉鎖し、ロックダウン(都市封鎖)が起こります。
日本でも緊急非常事態宣言が発令されて、リモートワークやステイホームが推奨されるなど、外出を自粛する世の中となってしまいました。
本記事を執筆している2022年10月現在もコロナは中々収まりませんが、世の中がwithコロナの時代に移行しつつある状況です。ヨーロッパ各国は入国の制限は完全撤廃、日本も入国制限を緩和したので、著者は早速、2年9ヶ月ぶりに渡欧しました。
コロナ当初は読書の時間に充てる
元々は2020年1月、スイスから帰国直後、夏にポーランドに行く予定で、航空券を予約していましたが、2020年の夏は東京オリンピックが延期になるなど、とても海外に行ける状況ではなく、キャンセルせざるを得ませんでした。
筆者は会社員とライター、作家活動を兼業していますが、コロナの影響もあり一時期、仕事をしていない時期がありました。幸い失業保険が支給されていたので金銭的には大きなダメージを受けることはありません。しかし、海外に行けないのは当然として、国内でも外出制限がある状況で、自宅にこもる期間が長くなったのは辛かったです。
そこで、この期間を利用して、取材を再開した時のために、読書の時間に充て、知識を蓄えることにしました。ひたすら家にいる辛さは残りますが、多少なりとも気分を切り替えられた気がします。
この期間に読んだ本に関しては「【番外編】ヒトラーの伝記、長編シリーズ版の攻略法」をご参考ください。
コロナ中に出会ったブックカフェでトークイベント
秋頃、都内の歴史系ブックカフェ、ドレッドノートと出会い、店主の方と懇意になり、頻繁に通いました。そして、その年の暮れ、ドレッドノートでトークイベントを開催することになりました。
初めてのトークイベントということで、最初は戸惑いましたが、書くことだけでなく人前で話す経験値をつけたかったので良い機会となりました。
店主の方も驚くくらい、客足も良く盛況で、拙著「ヒトラー野望の地図帳」にサインをしたり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
ドレッドノートについては、「【番外編】第二次世界大戦の本が充実しているブックカフェ」をご参考ください。
コロナ2年目はYouTubeを始動
2021年になってもコロナは収まりません。年明けそうそう、再び緊急事態宣言が出されて、トークイベントを開催したドレッドノートでも筆者以降の作家のトークイベントは延期もしくは中止となってしまいました。
筆者は前年の暮れくらいから社会復帰したこともあり、海外には行けないけど、日々の会社員としての暮らしが再び幕を開けました。
またトークイベントを開催した経験を勢いに、この年の6月、YouTube(ヒロマルちゃんねる)を開設したのも大きな変化の一つかもしれません。
YouTubeをこの時期に開設した理由は、再びヨーロッパ取材に行った時、現地の動画を撮るための予行練習を兼ねています。現在は国内旅行で行った場所を撮影したり、過去のヨーロッパ取材のエピソードのトークが多いですが、今後は本記事のように訪れた取材現地の映像もお届けする予定です。
コロナに追い討ちをかけるウクライナ紛争が起こる
コロナになって3年目の2022年、コロナは弱毒化して重症化しているにも関わらず、国内ではマンボウと呼ばれた蔓延防止策、緊急事態宣言が乱発して、生活が制限されて国民の間でももはや呆れている雰囲気になってきました。
また春ごろ、ロシアがウクライナに侵攻、ヨーロッパは戦乱の様相を呈して、コロナに追い討ちをかけヨーロッパに行くのが絶望的な状態となってしまいました。
海外に行けない代わりに、森高千里さんのライブツアーで全国を周る
そんな中、YouTubeを開始した2021年夏頃から、筆者が高校時代から大ファンの歌手、森高千里さんの全国ツアーが再開されました。
海外に行けない代わりに、森高さんのライブツアー(この街tour)を一緒に周り、食べ物、風景、観光地など、その土地のものを動画を撮ろうと考えました。
上述の政府からの発令により、急遽の中止、延期がありながらも1年かけて行われました。筆者も北海道から九州まで地方都市も含めて各地を周りました。九州には3回も行ったほどです。
筆者は貿易関係の仕事をしてきたので、日本各地の港の風景を撮影してきました。主要港だけでなく、地方港にも足を運びました。これが結構楽しくて、地方港はアクセスが悪いところが多く、路線バスやタクシーを使って行きました。ヨーロッパの戦跡取材と似たような感覚になったのです。
そして、夏前に森高さんのライブツアーも終わった頃、日本もいよいよ入国制限緩和に向けて大きく動きだしました。
同シリーズが「ヒトラー 野望の地図帳」として書籍化
同シリーズが書籍化され、各書店の歴史の棚の世界史やドイツ史のコーナーに置かれています。web記事とは違う語り口で執筆していて、読者の方々からは、時代背景が簡潔でわかりやすい、学者とは違うテイストが新鮮、という感想をいただいております。
歴史好きはもちろん、ちょっとマニアックなヨーロッパ旅行をしたい方々の旅のお供になる本です。
著者名:サカイ ヒロマル
出版社:電波社
価格 :1,512円(税込)