【第60回】北欧戦跡の旅4:ヒトラーが初めて敗れた、ナルヴィクの戦い-その2|トピックスファロー

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2018年8月17日
【第60回】北欧戦跡の旅4:ヒトラーが初めて敗れた、ナルヴィクの戦い-その2

美しいフィヨルドの景色が広がる北欧の北極圏。そんな場所でも第二次世界大戦中、激戦の舞台となりました。ドイツのヒトラーやイギリスの海軍大臣・チャーチルが狙っていた鉄鉱石の積出港であるノルウェーのナルヴィク。現在のナルヴィクの街を巡ります。

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現在でも鉄鉱石の積出港、ナルヴィク

ナルヴィクは20世紀初頭に鉄鉱石の輸出港として発展、第二次世界大戦では両陣営がその鉄鉱石と港を確保するために激戦地となりました。そして21世紀の現代でもナルヴィクは鉄鉱石を輸出する港町として栄えています。

21世紀になりIT化が進み、人工知能であるAIの導入も進んでいる現在でも、人間が生きるための天然資源の必要性は変わりませんし、そこに携わる現場の労働者の需要もなくなりません。

100年前と変わらないであろう、キールナからナルヴィクに続く大自然のフィヨルドの風景、現在でも貨車を使って運ばれる鉄鉱石、そこに携わる現場の港や労働者など、20世紀初頭と変わらない泥臭さを感じるのがオーフォート鉄道であり、ナルヴィクの街です。

戦前のナルヴィクの中心部▲戦前のナルヴィクの中心部

現在のナルヴィクの中心部▲現在のナルヴィクの中心部

1935年のナルヴィク港▲1935年のナルヴィク港

現在のナルヴィク港▲現在のナルヴィク港

どうやって行く?ナルヴィク

ストックホルムからの夜行列車がオススメ

ナルヴィクへは、オスロから飛行機(所要約1時間半)か、スウェーデンの首都ストックホルムから列車で行くことになります(筆者は、往きはストックホルムから夜行列車で、帰りは飛行機でオスロに向かいました。)。

ナルヴィクへ向かう際は、ストックホルムからの夜行列車をぜひ利用してみてください。
ストックホルム中央駅を18時過ぎに出発、ナルヴィク駅への到着は13時前という長距離列車ですが、ヨーロッパ最北を走り車窓からフィヨルドの絶景を堪能することができます。

ストックホルム駅に入線するノールランストーグ鉄道▲ストックホルム駅に入線するノールランストーグ鉄道

車窓から見えるフィヨルドの風景1▲車窓から見えるフィヨルドの風景1

車窓から見えるフィヨルドの風景2▲車窓から見えるフィヨルドの風景2

この路線を走るのは、スウェーデン国鉄が運行するノールランストーグ鉄道(オーフォート鉄道とも呼ばれる)で、1902年にキールナの鉄鉱石をナルヴィクまで運ぶために開通しました。

また、第二次世界大戦で中立国だったスウェーデンは、ドイツの圧力をかわすカモフラージュで、ドイツ軍の負傷兵を運んだり、時には中立を犯してドイツ軍の正規兵の鉄道輸送を黙認していたのです。

キールナの鉱山も車窓から見ることができる▲キールナの鉱山も車窓から見ることができる

現在は、終点のナルヴィク駅に着く手前のスウェーデン北部のアビスコ国立公園で、トレッキングやキャンプなどアウトドアを楽しむ観光客が多く利用します。
人気路線なので切符は早めに買っておくことをオススメします。日本にいてもスウェーデン国鉄のアプリからクレジット決済で購入することができます。

アウトドア派の乗客が目立つ▲アウトドア派の乗客が目立つ

食堂車も併設されている▲食堂車も併設されている

ヨーロッパ最北のナルヴィク駅▲ヨーロッパ最北のナルヴィク駅。街の東側に位置して、中心部までは徒歩で10分ほど

ちなみに、同じノルウェー国内のオスロからは、ナルヴィクの南西に位置するボードーまでしか列車が通っていません。つまり、ナルヴィクから鉄道で国外に出ずに他都市に移動することはできないのです。スウェーデンの国境駅からナルヴィクまでは約40kmになります。

ノルウェーとスウェーデンの国境駅▲ノルウェーとスウェーデンの国境駅

オスロから空路で行くこともできる

飛行機だとオスロからナルヴィクまで、スカンジナヴィア航空や北欧のLCCノルウェー・エアシャトル(Norwegian)が運行されています(所要1時間30分ほど)。

ナルヴィクの北東80kmに位置してエヴェネスという街にあるハシュタ・ナルヴィク空港(Harstad-Narvik Airport)が最寄の空港になります。

空港からナルヴィク中心部へはフライトの路線バスが運行されています(所要約1時間30分、210クローネ(約2,700円ほど)、クレジットカード使用可能)。

ナルヴィクから空港へ向かう場合は、中心部のショッピングモールにバスターミナルがあります。出発時間は観光案内所する戦争博物館(後述)で聞けば教えてくれます。

ハシュタ・ナルヴィク空港▲ハシュタ・ナルヴィク空港

ナルヴィク~空港間も景色を楽しむことができる▲ナルヴィク~空港間も景色を楽しむことができる

ショッピングモールのバスターミナル▲ショッピングモールのバスターミナル

【第60回】北欧戦跡の旅4:ヒトラーが初めて敗れた、ナルヴィクの戦い は、3ページ構成です。
「その1」から順に読んでいただくと、より楽しんでいただけると思います。


<【第60回】北欧戦跡の旅4:ヒトラーが初めて敗れた、ナルヴィクの戦い-その1
【第60回】北欧戦跡の旅4:ヒトラーが初めて敗れた、ナルヴィクの戦い-その2
>【第60回】北欧戦跡の旅4:ヒトラーが初めて敗れた、ナルヴィクの戦い-その3

【連載ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡

著者:ヒロマル

戦争遺跡ライター
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1979年神奈川県生まれ、神奈川県逗葉高校、代々木ゼミナールで1浪、立教大学経済学部卒業。

大学在学中からヨーロッパ、アジアなどを海外放浪してハマってしまい、そのまま新卒で就職せずフリーターをしながら続ける。その後、会社員生活をしながらも休み、転職の合間を利用して海外放浪を続ける。50ヶ国以上訪問。会社の休暇を利用して年に数回、渡欧して取材。

2012年からライター業を会社員との二足のわらじで開始。
2014年からwebメディア(株)フォークラスのTOPICS FAROで2つのシリーズを連載中。

▼「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/warruins
ヨーロッパ各地を取材し、第二次世界大戦に関する場所を紹介。
軍事用語などは極力省き、中学レベルの社会の知識があれば楽しめる記事にしています。
同シリーズが2017年に書籍化。
「ヒトラー 野望の地図帳」(電波社)から全国書店の世界史コーナーで発売中。

▼「受験に勝つ!世界史の勉強法」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/wh
2018年から主に世界史を中心とした文系の勉強方法について執筆。
大学受験だけでなく、大学生や社会人の大人の教養としての世界史の勉強方法にも触れて、
高校生、大学生、社会人とあらゆる世代を対象としています。

世間の文系離れを阻止して、文系の学問の復権に貢献することが、2つの連載の目的です。

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