戦争遺跡ライターになったのは、激動の時代ヨーロッパの歴史を知ってから|トピックスファロー

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2016年11月25日
戦争遺跡ライターになったのは、激動の時代ヨーロッパの歴史を知ってから

ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズを執筆し続けて2年。 なぜ、「ヨーロッパ」の「戦争遺跡」を取材することにこだわっているのか?を読者の皆さんにお伝えしたいと思います。

戦争遺跡ライター
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ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズを書いていると、ときどき「なぜこのシリーズを書かれているのですか」という質問があります。
たしかに、ヨーロッパと言えば、パリなら華やかな18世紀の宮殿、ローマなら古代遺跡について書く人が多いかもしれません。実際に書店に置いてあるガイドブックでも、人気があるのは現代史よりも、古代から中世の遺跡。
または、近代ならば、芸術家や文豪のアトリエ跡が多いかもしれません。

それでも、私がヨーロッパの魅力に取り憑かれたのは、激動の時代の変化があった現代史なのです。

ヨーロッパには興味を持ち始めたキッカケはナチスドイツ

私は、小学生時代から太平洋戦争などの歴史に興味がありました。
中学生になり学校の図書館で、マンガ世界の歴史シリーズを読み始めて、ナチスやヒトラーのことを知りました。
第1次世界大戦で荒廃したドイツを短期間で立て直したヒトラーの手腕、開戦わずか数年でヨーロッパ大陸を圧巻するドイツ軍。また、今でも謎に包まれたオカルト的な雰囲気も持ち合わせているナチスドイツ。

好奇心旺盛な中学生だった私はこの時代のヨーロッパに魅了されていきました。そして、中学生には少し難しい内容でしたが、当時を描いた映画や本、小説などを読み漁ります。この時代をきっかけにヨーロッパ自体にも興味を持ち始めていくのでした。

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大学時代、ヨーロッパにバックパック旅行に出掛ける

大学に入った最初の2年間はほとんど勉強せず、遊んで学生生活を送っていました。おそらく、ちょうどその頃は学業で知識を蓄えることに無関心な時期だったのかもしれません。大学3年の夏休みに中学時代から興味があった、ヨーロッパに1人でバックパック旅行に行くことになりました。ヨーロッパ7ヶ国を鉄道で周る3週間弱の旅でしたが、初めての海外経験に帰国後も興奮が収まりませんでした。
海外に行くと価値観が変わると言われたりしますが、私の場合は、異文化と接することができて、いろんな物事に興味を持つようになりました。帰国後は本を読むようになりましたし、今までつまらないと思っていた大学の授業も面白いと思えるものがいくつか出てきました。今までテレビ、教科書の中でしか知らなかった外国を自分の目で見ることによって、知識をつける貪欲さ、面白さを学んだような気がします。
そして、海外へ行く面白さに目覚めて、アジア、中東、ヨーロッパなどへバックパッカーとして旅をして20代の半ばまで過ごすしました。

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30歳までにヨーロッパをほぼ行きつくしたのが区切り

バックパッカー時代、転職活動の合間、会社の休暇などを利用して、30歳までに50ヶ国近くに行くことができました。ヨーロッパに関しては大陸の国、主要都市はほとんど訪れました。20代の頃は、純粋に海外の行ったことない未知の国、都市へ行くことが目的でした。旅行スタイルもガイドブックを片手に観光地を周るごく普通の旅行スタイルだったのです。

その旅行の中で、特に何に興味を持っていたかというと、戦争遺跡でした。
旧ユーゴスラビアの国々の都市の生々しい内戦の跡、イラク戦争直後の中東の国々、アジアでは太平洋戦争の跡地、ヨーロッパではアウシュビッツ強制収容所跡やアンネフランクの家などに足を運びました。

その中でも一番、熱心に足を運んだのは、ヨーロッパの世界大戦の跡地だったのです。 それは中学時代に海外に興味を持った原点でもあったのでした。
日本でもヒトラーやナチスに興味を持っている人はたくさんいますし、それに関する本もたくさん出版されています。しかし、その現地の博物館や戦跡などの痕跡をまとめた書籍や情報サイトなどが乏しいのが現状です。それならガイドブックに載っていない、ヨーロッパの戦争遺跡も巡って、情報発信したいと考えるようになりました。それは自分が20代に旅をしていて、書籍でもwebサイトでもこういう情報があれば役立ったのになという観点で執筆しています。

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ヨーロッパ旅行、海外旅行に行ってほしい

今まで旅をしていて、何人かの社会科の教師志望の人たちと会いました。彼らは現地の世界遺産、博物館、記念館などを周って、写真に収めていました。そんな彼らの夢は、旅行中の写真や体験を取り入れて、生徒達に生きた歴史を教える授業をすることでした。
今はテレビ、新聞のみならず、インターネット、スマートフォンでも世界中の情報を簡単に入手できる時代です。そんな時代だからこそ、現地で生の空気に触れて、自分の頭で考えるということが大切なのではないでしょうか。ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡シリーズは、「ヨーロッパ」、「戦争遺跡」に焦点を絞っています。

しかし、本当の狙いは、web記事を通じて、どの地域、分野でもいいので、海外に行くこと、現地のものを生で見る面白さを伝えていきたいのです。私が初のヨーロッパ旅行の後、物事に好奇心が出てきたように、その経験は、帰国後も生活を豊かにしてくれるでしょう。
大学生や20代の若い人のみならず、中高年の方々も海外旅行をしたくなる、きっかけになれば幸いです。
ヨーロッパで訪れたい戦争遺跡シリーズで書けなかった話や、ヨーロッパ旅行に関する記事も書いていく予定です。

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同シリーズが「ヒトラー 野望の地図帳」として書籍化

同シリーズが書籍化され、各書店の歴史の棚の世界史やドイツ史のコーナーに置かれています。web記事とは違う語り口で執筆していて、読者の方々からは、時代背景が簡潔でわかりやすい、学者とは違うテイストが新鮮、という感想をいただいております。

歴史好きはもちろん、ちょっとマニアックなヨーロッパ旅行をしたい方々の旅のお供になる本です。

ヒトラー 野望の地図帳

ヒトラー 野望の地図帳
著者名:サカイ ヒロマル
出版社:電波社     
価格 :1,400円(税抜) 

【連載】ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡(第1回~第100回)

著者:ヒロマル

戦争遺跡ライター
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1979年神奈川県生まれ、神奈川県逗葉高校、代々木ゼミナールで1浪、立教大学経済学部卒業。

大学在学中からヨーロッパ、アジアなどを海外放浪してハマってしまい、そのまま新卒で就職せずフリーターをしながら続ける。その後、会社員生活をしながらも休み、転職の合間を利用して海外放浪を続ける。50ヶ国以上訪問。会社の休暇を利用して年に数回、渡欧して取材。

2012年からライター業を会社員との二足のわらじで開始。
2014年からwebメディア(株)フォークラスのTOPICS FAROで2つのシリーズを連載中。

▼もんちゃんねる(You Tube)
https://www.youtube.com/channel/UCN_pzlyTlo4wF7x-NuoHYRA

▼「ヨーロッパで訪れたい世界大戦の戦争遺跡」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/warruins
ヨーロッパ各地を取材し、第二次世界大戦に関する場所を紹介。
軍事用語などは極力省き、中学レベルの社会の知識があれば楽しめる記事にしています。
同シリーズが2017年に書籍化。
「ヒトラー 野望の地図帳」(電波社)から全国書店の世界史コーナーで発売中。

▼「受験に勝つ!世界史の勉強法」シリーズ
https://topicsfaro.com/series/wh
2018年から主に世界史を中心とした文系の勉強方法について執筆。
大学受験だけでなく、大学生や社会人の大人の教養としての世界史の勉強方法にも触れて、
高校生、大学生、社会人とあらゆる世代を対象としています。

世間の文系離れを阻止して、文系の学問の復権に貢献することが、2つの連載の目的です。

▼ご依頼、ご質問はこちらのメールまたはツイッターから
hiromaru_sakai@yahoo.co.jp
https://mobile.twitter.com/HIRO_warruins